こんにちは、hirakoです。
わたしは、この春から育休明け、2度目の仕事復帰です。
「子育てしながら仕事できるんだろうか?」と、ドキドキしている人も多いでしょう。
そんな人にお伝えしたいことが1つあります。
それは、「フルタイムのときと、同じようにはできない」ということです。
当然だ!と思われるかもしれませんが、わたしは復帰前、「単純に勤務時間が短くなるだけで、フルタイムの時とは大きく変わらないのでは?」と思っていました。
でも実際、「勤務時間」や「仕事内容・ボリューム」だけでなく、“会社から求められること”や“会社での立ち位置”も変わりました。
時短+ワーママとして働く中、わたしは、自分自身の『仕事観』も変わりました。
それが良いのか、わるいのか答えは出ていませんが、それでも、わたしはワーママを続けていきます。
これから復帰して仕事を頑張るママさんは、「これまでと違う環境」や「自分が仕事を頑張れなくなっていること」に戸惑うかもしれません。
そんな方の参考になればと思い、「仕事復帰し、環境がどう変わったか?」「仕事観はどう変わったか?」について書きます。
目次
育休明けの時短勤務で、明らかに変わった3つのこと。
育休明けの時短勤務で、わたしは復帰前と同じ仕事(営業事務)を担当していました。
ありがたいことに、周りが配慮してくださり、仕事のボリュームは以前より明らかに減りました。
「自分の分を処理できれば、他の人をフォローする」という感じだったので、勤務時間内で仕事をある程度完了できるという状況でした。
自分の仕事は早く終わらせ、なるべく周りの方たちのフォローができるよう努めました。
「時短勤務」とはいえ、長年勤めてきている会社です。
働く時間は短くなったものの、「以前と同じように仕事ができるかな」と少なからず思っていました。
でも、実際はやっぱり「時短勤務」の社員です。
フルタイムの現役社員と比べ、やっぱり違いを感じました。
仕事復帰し、自分自身や周りが「変わったな」と感じた3つのことがあります。
①仕事をセーブするようになった
以前と比べ、わたし自身、仕事をセーブするようになりました。
これまでであれば、
休憩時間を短くして仕事をしたり。
帰宅後や休日に仕事について考えたり。
仕事終わりに、仕事仲間と今後の課題について話し合ったり。
多少、自分に負荷がかかっても、仕事のことに時間を割ける余力がありました。
でも、今は違います。
今は、「勤務時間内で完了させること」に必死です。
なぜなら、「仕事以外のやるべきこと」がたくさんあるから、です。
仕事中、なにかしらアクシデントが起きて精神的なダメージが起これば、帰宅後にまで響きます。
問題を起こさず、粛々とこなすことがベスト。
「なるべくミスをしないように」
「時間内で完了できるように」
最低ラインをクリアすることのほうが優先度が増してきました。
「もっと良い仕事をしたい」「チームワークを良くしたい」と、今の現状を改善する動きがなかなかできなくなってきている自分がいました。
②後輩から頼りにされない
以前と比べ、明らかに後輩が頼りにしてくれなくなりました。
じつは、1人目の育休中に、若手の後輩がほぼ辞めてしまいました。
復帰したときには、「はじめまして」の後輩ばかりでした。
彼女たちにとって、わたしは「時短勤務の先輩」です。
すでに信頼関係があれば別ですが、自分より短い時間で働く馴染みのない先輩です。
あまり頼りにしてくれないのが、現状でした。
これまでであれば、仕事の合間や帰り際に、後輩から相談を受けることもありましたが、今はわたしが先に帰ってしまうため、会話もなし。
昼やすみも外食派が多く、話をする機会がほぼありません。
一緒に働いているものの、以前と比べ、“仲間意識”が希薄になってしまった…と感じています。
③あまり意見を求められない
以前と比べ、周りから意見を求められなくなりました。
社員全員が集まる週1回の朝礼や、部署ごとに毎朝行なわれる朝礼、定期開催されるミーティングなど、情報交換の場に、ほとんど参加していません。
自分から情報収集しない限り、情報がなかなか得られない状況です。
これまでは新人育成や仕事の進め方など、以前は積極的に意見を求められていましたが、復帰後は、あまり意見を求められなくなりました。
育休明けの時短勤務で、明らかに変わった自分の仕事観。
上記にあげた「育休明けの時短勤務で変わった3つのこと」ですが、変わった理由は「時短勤務」という働き方が大きな要因です。
でも、『わたし自身の仕事への姿勢』も大きな要因の一つです。
「時短勤務」というのは言い訳にすぎず、「やろうと思えば」出来るのです。
自分が行動を変えれば、少なからず状況は変えられます。
でも、わたしはなぜ、そこまでの行動を起こさないのか?
『+αの仕事をすると、キャパオーバーになってしまいそうだから』です。
ワーママにとって、「時間内で仕事を完了させること」はかなり優先度が高いです。
子どもが体調を崩して、突然休むこともあるし、
仕事を中途半端にして帰ってしまうと、残っている人に迷惑をかける可能性がある、
のです。
他の人より「短い勤務で働いている」からこそ、「他の人に迷惑をかけない」という最低限のラインをまずクリアすることのほうが「+αの仕事をする」より大事だと考えるから、です。
これが、わたしが復帰して明らかに変わった『仕事観』です。
高みを目指すより、最低ラインをクリアせよ!なのです。
時短勤務でも、仕事へのモチベーションを保てる方法は?
「高みを目指すより、最低ラインをクリアせよ」が時短勤務の今の『仕事観』ではありますが、意識していることがあります。
チャンスがあれば、+αの仕事も受けていく
新しい仕事を受ける機会があれば、とりあえずやってみることにしています。
正直、最初は「受けても、わたし大丈夫か?」と不安ばかりありましたが、受けないことのリスクのほうが大きいことに気づいたのです。
「時短勤務の人に、新しい仕事を振る」というのは、“仕事を振る側”からすれば躊躇してしまうはずです。
それでも仕事を振ってくれたということは、「自分に任せたい」と思ってくれた、ということです。
出来るかどうかは分からないけれど、とりあえず受けて、それから考えることにしています。
断ってしまえば、「この人は仕事を受けてくれないんだ」と印象づいてしまい、この先、新しい仕事に恵まれる機会は減ってしまうでしょう。
自分自身も、仕事が増えなければ、現状維持で今のキャパ以上の仕事ができなくなってしまいます。
何でもかんでも仕事を振ってくる状況であれば、話は別ですが、現状で留まることなく、出来そうであれば、積極的に仕事を受ける心構えでいるのは必要です。
仕事と育児の両立は慣れるまでがいちばん大変ですが、数か月経てば、なんとなくリズムがつかめてきます。
ちなみに、育休復帰してから以下のことを任されました
- 新規プロジェクトを担当
- あるミーティングのリーダー役として、進行や議題づくりを担当
- 新人社員のお世話係
やる前は躊躇してしまいましたが、いざやってみると、「経験させてもらえてよかった」と思うことばかりでした。
自分に何が出来るか?を考え続ける
時短勤務はフルタイムのときより、事実、勤務時間は短いです。
フルタイムのときと同じボリュームの仕事をすることは難しいため、パフォーマンス自体は落ちてしまうかもしれません。
でも、見方を変えれば、「時短勤務」でしか出来ない仕事もあるはずです。
一つは、「ワーママ」との勤務実績を残すこと、です。
企業としても、ママが活躍している会社は、一つの強みです。
女性が長く働けるよう、会社へ提言したり、新しい制度を導入するとか。
勤務時間内で仕事がこなせるよう、工夫したことをメンバーに共有するとか。
小さなことでもいいので、「時短勤務の自分にしか出来ない仕事がないか?」を考え続けてみてください。
「ワーママ」があまりいない会社であれば、「ワーママとして働く」というだけで価値があるかもしれませんよ!
自分の存在意義を感じながら仕事をするのは、時短で働くワーママにとってはとても大切なことです。
周りへの感謝の気持ちを忘れない
「時短勤務制度」は、2009年の育児・介護休業法の改正により、企業に義務付けされた制度です。
2008年以前は「時短勤務」は制度として存在しなかったのです。
今は「時短勤務は子どもが小さい内は取れて当たり前」と思っていますが、それはここ10年の話です。
「時短勤務」が制度として、今存在していなければ、皆さんはどうしていたでしょうか。
復帰と同時にフルタイムを覚悟するか、もしくは退社してパートを探すなどの選択肢を迫られていたでしょう。
そう考えると、「時短勤務」の制度があり、会社としても時短勤務の制度を導入してくれていることに感謝です。
一緒に働く人の立場になって、いつも考える
他の人より短い時間で働く分、確実にほかの人へのしわ寄せはきているはずです。
自分が帰宅後に、自分宛の電話に対応してくれたり、残った仕事を処理してくれたりすることもあるはずです。
他の人のフォローがあってこそ、時短勤務で働けている、ということを忘れてはいけないと思っています。
感謝の気持ちを忘れず、仕事を進めることで、自分自身が“働きやすい”と思える環境もできてくるはずです。
育休明けの時短勤務で変わった仕事観。それでもワーママ続けていく理由。
フルタイムのときより、明らかに仕事に対する「熱」が下がってしまいましたが、それでもわたしはワーママを続けていく予定です。
経済的な理由もありますが、それ以上に、働くことが好きだから、です。
フルタイムにせよ、時短にせよ、仕事を通して多くの学びや気づきが得られます。
それが自分自身の成長につながり、子どものためにもいいんだ!と直感的に思っています。
どっぷり専業主婦をするのも憧れではありますが、わたしはワーママのほうが向いています。
いつか、子どもに「仕事をしているママもかっこいい」と、言ってもらうのが夢です。
時短勤務になり、明らかに仕事だけに集中できる環境ではなくなりました。
それでも、限られた時間内で、自分らしく働くことができれば、それはそれで良しです。
フルタイムの時より出来ることが減っても、その中でどうするか?を考えることが、ワーママにとっては大切なことなのです。
わたしは、「子どもを育てながら働く」ということに誇りを持ち、自分らしく働ける道をこれからも摸索し続けていきます。
さいごに
時短勤務で働く人にとって、「フルタイムとの違い」は誰もが感じる悩みです。
「以前より仕事が出来なくなった」「仕事に割ける時間が減ってしまった」と、フルタイムのときの自分と比べて落ち込むことがあれば、それは即刻やめましょう!
子どもができたら、状況は変わるものです。
仕事の価値観もやり方も変わって、当然のものです。
ぜひ、周りの環境や自分の心の変化を素直に受けとめ、「さぁ、ここからどうするか?」と前だけを向いてみてください!
わたしも落ち込むヒマがあれば、どうするかの作戦を考えるようにします。