こんにちは、hirakoです。
今回はわたしの実体験の話をさせて頂きます。
大学卒業後、転職サイトの制作会社でコピーライターをしていたときのエピソードです。
業績低迷になり、突如「早期退職制度」「コピーライター指名制度」など人員削減が行なわれました。
その経験での学びや気づきを、皆さんに共有いたします。
目次
いきなり、指名制度が発表され、社員全員が戸惑った!
2008年に起こったリーマンショック。わたしが勤めていた会社も甚大な影響を受け、業績が急落しました。
そして、導入されたのが「指名制度」。つまり、営業さんから指名をもらえないと仕事がない、ということです。
まさに急転直下の出来事でした。
こんなことになるまで、“会社の状況がヤバイ”ってことに気づかなかったんですよね。
日に日に受注量が減って、仕事が激減していたようなのですが、自分の仕事に必死すぎて気づかなかったのです。
指名制度とは、いわば、遠回しのリストラ。
「指名制度」とは遠回しのリストラです。
仕事がもらえない人は、利益を生み出せない。
すると、「この先、どうする?考えないとね?」と上司から声がかかります。
結局、仕事がもらえない人はどんどん辞めていくことになりました。
わたしは何とか指名がもらえていたので、生き残ることができましたが、ほんとシビアな状況でした。
会社に不満を持つ人もたくさんいました。
辞める人も辛いし、残る人も辛い。みんなが辛い状況でした。
ちなみに、わたしはその後発表された「早期退職制度」を利用し、その会社を辞めることにしました。
会社が低迷し、大変な打撃を受け、社員が半数になってしまった・・・
辛い経験ではありましたが、すごく大切なことを学びました。
『仕事は勝手に生まれてくるわけではない』
「仕事」って勝手に生まれるわけではないのです。
当たり前のことですが、これを本質的に理解してる人って少ないのではないでしょうか。
わたし自身も入社した時点から仕事が常に溢れている状態だったので、仕事ってなくならないもんだと勝手に認識していました。
でも仕事がなくなって、はじめて「一つひとつの仕事は、営業さんが勝ち取ってきた仕事だったんだ」と、気づきました。
毎日仕事がもらえていたのは、当たり前ではなかったのです。
仕事が継続的にもらえるよう、お客さまと信頼関係を築いたり。
価値のある仕事をして、継続的に発注をもらったり。
「誰かが価値ある仕事をしたことで、仕事を“頂けていたのだ”」、と理解することができました。
ワーママ辞めたい・・・なんて言ってられない。いつ何が起こるか分からない時代。
人口知能の発達や、外国人労働者の流入など、時代は常に変化しています。
いつ、何が起こるか分かりません。
わたしのような事務職の仕事だって同じです。
システム化が進み、事務職は本当にスキルのある人しか必要なくなる時代がくるかもしれません。
「ワードできます」「エクセルできます」「お茶くみできます」みたいなレベルであれば、この先、仕事がどんどん狭まっていく可能性は十分考えられます。
しかも、事務職の傾向として「若い人を求めがち」です。
年を取れば取るほど、転職は厳しくなる一方です。
ちなみに堀江貴文さんの著書『10年後の仕事図鑑』という本でも、将来的に事務の仕事はなくなっていくと言っています。
もし会社で『指名制度』が導入されたら、あなたは指名をもらえそうですか。
もしあなたが経営者で、人員を半数にしなければいけなくなったら誰を残して、誰に辞めてもらいますか。
そこに、あなたは残っているでしょうか。
自分が経営者なら、どんな人を残したい?想像してみよう。
「自分なら、どんな人を会社に残したいか?」と想像してみましょう。
(想像しにくければ、今の会社で誰を残したいか?残したくないか?を選択してみましょう)
わたしが経営者だったら・・・『会社に残したい人・残したくない人」
【会社に残したい人】
- 自分の考えについてきてくれる人
- 仕事が早い人、丁寧な人
- 社員みんなのモチベーションを高めてくれる人
- 将来的にキャリアアップしてくれそうな有望な若手
- 自分の苦手分野を補ってくれる人
【会社に残したくない人】
- 愚痴や不満ばかり言う人
- 仕事が遅い人、覚えが悪い人
- 新しいことにチャレンジすることを嫌う人
- 意欲的に仕事をする気持ちがない人
実際に、自分で考えたら気付くはずです。
結局、何かしら利益を出してくれる人しか会社には残したくないのです。
「日頃から、まともに仕事をしていない」
「言われたことだけしかしない」
「イヤイヤ仕事をしていて、周りに良い影響を与えない」
そんな人は、まず切られます。
人生、何が起こるか分かりません。
この先も今の会社で働き続けるのであれば、日頃から、自分の価値を会社に提示しておくことはとても大事です。
さいごに
「もし、業績が悪化したら・・・」
「もし、指名制度が導入されたら・・・」
「会社が倒産しかけたら・・・」
当然の如く仕事がある今の状況では、イメージしにくいことかもしれません。
でも、会社は永続的に存在する保証はどこにもありません。
時代が変わり、マーケットが変わり、競合商品が生み出されれば、危機的状況になることは想定内です。
この先も今の会社で続けていくのであれば、「もし危機的状況になったとき、自分は残される存在かどうか?」と一度考えてみてください。
すると、今の自分に何が足りていないのか?が見えてくるはずです。
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