こんにちは、hirakoです。
今回は、飲食店に勤める夫のためにエクセルで作った『売上管理表』の作り方をご紹介します。
この売上管理表の特長は、
売上目標に対しての現状の数字が一目瞭然
だということ、です。
「売上達成率」
「現時点でショートしている数字」
「総売上額」
などが、売上数字を入力すれば、自動的に分かる表になっています。
ぜひ、以下の説明を参考に、皆さんの使いやすい『売上管理表』を作ってみてください。
エクセル初心者の方でも作れるよう、数式(自動的に計算してくれる仕組み)などは、なるべく詳しく説明します!
ちなみに、パソコンがニガテな人でも作れる「メニュー表の作り方」も、めちゃくちゃ詳しくブログに載せてます。
よければご参考に。
※お願い※
こちらの表は、あくまで夫のために作ったものです。
エクセル素人が、試行錯誤しながら作ったものなので、お問い合わせやご要望を頂いてもお応えしかねます。
申し訳ないですが、その点、ご理解くださいませ。ごめんなさい。
実際作った『飲食店の売上管理表』はコレ!
今回作ったのは、こちらの売上管理表です。
この「売上管理表」で、どんな数字が分かるのか?
- 日別の売上数字が分かる
- 日別のショートしている金額が分かる
- 日別の達成率が分かる
- 現時点の一日あたりの売上平均が分かり、目標金額と比較できる
- 月間目標に対する現状の達成率が分かる
それでは、一つひとつ説明していきましょう。
飲食店の売上管理表のエクセルでの作り方
今回、売上目標の想定は以下のとおりとします。
月の売上目標:1,800,000円
営業日数:30日
一日の売上目標:60,000円(月の売上目標÷営業日数)
【売上】
一日の売上数字は、手動で入力してください。
【ショート】
ショートとは、一日の売上目標(今回であれば60,000円)に対してどれぐらい足りないか(またはプラスになったか)を表した数字です。
計算方法としては、
ショート=【一日の売上目標】-【当日の売上額】 となります。
エクセルで売上数字を入れたら、自動的にショートが算出されるようにします。
【1日目のショート金額を出してみよう】
【D2】をダブルクリックし、以下の数式を入力しましょう。
=IF(C2=””,””,$F$8-C2)
※コピー&ペーストしてもOKです。
IF(イフ)関数を使用します。
IF関数とは、簡単に言うと、「もし〇〇という条件だったら、〇〇にして」と指示をすることです。
(IFは英語で「もし~」ですもんね)
入力した関数『=IF(C2=””,””,$F$8-C2)』の意味は以下のとおり。
もし、【セルC2(一日の売上額)】が空白であれば、【セルD2】は空白。
【セルC2(一日の売上額)】に数字が入力されていたら、【セルF8(一日の売上目標)】-【セルC2(一日の売上額)】という計算をしてね。
ということを意味しています。
IFに続く( )内をさらに詳しく説明します。
- C2=””,””
この記号「”(カンマ)」は『空白』を示します。
指示内容としては、C2=空白であれば、空白にしておいてね、ということです。
- $F$8-C2
ショートを出すための数式(一日の売上目標-当日の売上額)です。
Fの両側にある「$」は固定させる役割があります。
※「$」は【Shift】を押しながら、数字の4を押せば出てきます。
数式を2日目以降にコピー&ペーストする際に、F8の『売上目標の数字』を固定させておかないと、きちんと数式が反映されません。
【達成率】
一日の売上額に対する達成率を算出します。
計算方法は、達成率=当日の売上額/一日の売上目標 です。
【E2】のセルに
=C2/$F$8
と入力しましょう。
すると、「0.817365269」と出てくるので、パーセンテージに変換します。
【E2】のセルをクリックし、右クリック→「セルの書式設定」→「表示形式」のタブの中にある分類「パーセンテージ」を選択→「OK」をクリックします。
別の方法としては、
達成率=当日の売上額/一日の売上目標×100
で計算してもOKです。
その場合は、
=C2/$F$8*100
と入力しましょう。
【総売上】
総売上は、日別の売上を合計します。
1日~31日分、つまり【C2】から【C32】までの合計を出します。
計算式は、
=SUM(C2:C32)
です。
合計を出すときは、SUM(サム)関数を使います。
総売上を出してみよう
【A2】のセルを選択し、「ホーム」タブにある「オートSUM」をクリック。
エクセルが自動的に範囲を選択して、「ここの合計ですか?」と聞いてきます。(点線で囲んでいる部分です)
違う場合は、自分で合計したいセル(今回であれば、【C2】から【C32】)を選択すれば、
=SUM(C2:C32)と入力されます。
【ショート金額合計】
売上目標に対して、どれぐらいショートしている金額の合計を表した数字です。
一日のショートの数字を合計します。
計算式は、【売上総合計】と同じでSUM関数を使います。
=SUM(D2:D32)を入力しましょう。
【月間売上目標の達成率】
現時点で、月間売上目標に対してどれぐらい達成しているのかを表します。
月間売上目標の達成率=【売上総合計】/【月間売上目標】
計算式は =A2/F11 です。
【現在日割】
売上目標を達成するために、現在の日割りを出しています。
現状の日割りでの売上額が、元々想定している一日の売上目標に達しているかどうかを確認するためです。
計算方法は、現在日割=【売上総合計】/【営業日数】 です。
まずは、営業日数を簡単に出していきましょう。
営業日数の出し方
カレンダーを見て、いちいち営業日数を確認するのは大変です。
数式を用いることで、エクセルが自動で計算してくれます。
(うちの夫のお店は定休日がないので、今回は定休日なしで営業日数を算出しています)
計算するのに必要なのは2つの項目です。
・開始日
・現時点での営業日
【開始日】から【現時点で営業日】の日数を出します。
- 【開始日】は数え始めたい日付を手動で入力します。(今回なら月初)
- 【現時点での営業日】は「当日」とします。
現時点での営業日を毎回カレンダーで確認し、手動で入力するのは手間です。
当日の日付が自動的に出る関数を使います。
以下の数式を入力すれば、自動的に当日の日付をエクセルが出してくれます。
=TODAY()
- 営業開始日【F2】は手動で。
- 本日【F5】には、=TODAY()を入力しましょう。
では、営業日数を出していきます。
【A11】に
=DAYS(F5,F2)
と入力しましょう。
今回はDAYS(デイズ)関数を使います。
DAYS関数とは2つの日付の間の日数を求める関数です。
注意したいのは、=DAYSの( , )内の2つの数字は、「最後の日数」が「先頭」にくること。お気を付けください。
以上が、飲食店の売上管理表の作り方です。
便利な関数を使って、皆さんそれぞれのお店で使いやすい表にチャレンジしてみてください。
飲食店の売上管理表は、オリジナルが最強!
星の数ほどある飲食店、売上の管理方法や重要視する点もお店それぞれなはずです。
ネットにはたくさんの「売上管理表」のテンプレートがありますが、実際探してみると、コレ!というものになかなか出会えません。
わたしもこれまで「まずはネットで手軽に手に入るやつを・・・」と探していましたが、見つかった試しがありません。
結論、「探す時間がムダ!」なのです。
飲食店を続けていく上で、エクセルはかならず必要になってくるものです。
であれば、自分で思い通りの表が作れて、追加や変更があったときにも自分で出来れば、それがいちばん早いのです。
エクセルは使い続ければ、かならず慣れます。
エクセルで困ったときは、ネットで探せば、大体誰かが教えてくれます。
一度、エクセルスキルを身に付ければ、一生役立つので、忙しい毎日の中ですがエクセルに挑戦してみてください。
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ぜひ、パソコンスキルの習得にチャレンジしてみてください。
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