こんにちは、hirakoです。
料理人であるわたしの夫は、「国民年金のみ」で、健康保険は「国民健康保険」です。
つまり、厚生年金がなく、社会保険未加入なのです。
一方、わたしは大学卒業後からずっと正社員で働いてきました。
「社会保険」「厚生年金」という存在が当たり前だったため、「社会保険」や「厚生年金」がないとはどういうことか?ということを全く知りませんでした。
夫と結婚し、驚いたことが多々あります。
「知っている人は知っている」ような基本的な情報ばかりにはなりますが、わたしは知らなかったことばかり。
そんな方もいらっしゃるかと思いますので、情報共有いたします。
知っておくべきことばかりなので、夫や彼氏が「会社員ではない」方は、ぜひ一読してみてください。
ちなみに夫は自営業はしておらず、「自営業のお店で雇われている人」です。
自営業の妻なら知っておくべき!国民年金や扶養、控除など5つのこと。
①国民年金のみだと、老後の年金受給額がかなり少ない!
日本の公的年金は、「2階建て」の仕組みです。
1階は、日本国内に住む20歳以上の人が加入する「国民年金」。
※「国民年金」の支給額は、加入期間に応じて決まります。
2階は、会社などに勤めている人が加入する「厚生年金」。
「厚生年金」は加入していた期間の長さ、および支払ってきた保険料の額によって決まります。
「平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」という報告書によると、年金支給額の平均は
- 国民年金⇒平均月額5万5000円
- 厚生年金⇒平均月額14万7000円
とのことです。
将来的に変動はあるかと思いますが、今の状況から考えると、「会社員の人と比べて、14万7000円、年金受給額が少ない!」ということなのです。
年間で考えると、14万7000円×12か月=176万4000円も違うのです。
驚愕ですよね。
②国民健康保険はすごく高い!
これも夫の給料明細を見て、気づいたのですが・・・
社会保険と比べて、「国民健康保険(以下国保)」は保険料が高いです。
と思ったのですが、理由を調べれば納得です・・・。
【なぜ、国保は高い?】
会社員などが加入する「社会保険」は、実は従業員と会社が保険料を折半しています。
半分、会社が保険料を負担してくれているため、保険料の負担が軽いのです。
でも、国保は全額自腹です。
また、国保の加入者は夫のような「会社勤めではない人」や「自営業者」だけでなく、年金所得者や無職の人、扶養家族の人などが加入しています。
「会社勤めの人だけ」で構成されている社会保険と比べて、全体の平均所得が低くなる傾向です。
とくに、高齢者の場合は医療費が高くなります。
低所得者層の保険料を補うために、自営業者などの収入がある人の保険料負担が大きくなってしまっているのです。
平成30年度から国保の財政運営が、「市町村」→「都道府県」に変わりました。
都道府県ごとに国保の負担額が変わります。
引っ越しなどを検討する場合は、その点もチェックですね!
③国保は子どもの人数分、健康保険料を支払わないといけない。
これも、子どもが生まれて初めて知った事実です。
一人目の子どもを出産し、夫の明細を見ると、健康保険料が高くなってる!!
なんで?と思って調べてみると、子どもの健康保険料が加算されていたのです。
会社員が加入する社会保険であれば、子どもの健康保険料はかかりません。
社会保険には「扶養家族」という考え方があり、社会保険加入者の扶養家族として子どもが認められれば、保険料がかからないのです。
でも、国保には「扶養家族」という考え方がありません。
加入する人数に対して保険料を支払わないといけないのです。
④「国保」「国民年金」「住民税」など、すべて自分で支払わないといけない。
正社員勤めのわたしは、これまで当然のごとく、保険料や税金が給与からの天引きでした。
でも、会社員勤めでない夫は、すべて自分で支払っています。
自分で支払うと、どれだけ税金や保険料を払わないといけないか、ひしひしと痛感します。
また、住民税の場合、毎月同額のコツコツ支払いではありません。
『6月~翌年5月までを一括で支払う』か、または『4期分割』で支払います。
夫は4期分割の引き落としにしているのですが、年に4回ほど、口座から大きな金額が引き落とされます。
通帳を見て「あー今月だったか・・・」と毎回ちょっとガックリです。。
⑤正社員妻の産休・育休中は、夫の配偶者控除の対象になる
これ、2人目の育休中に知った事実です。
「扶養」には、所得税法と健康保険の2種類があります。
先ほどお伝えしたように、「国保」には扶養という考え方はありませんが、所得税法はまた別問題でした。
産休・育休中など収入が一定期間ない場合は、夫の扶養に入れるのです。
そのメリットは、「税金が低くなる」こと!
「配偶者控除・配偶者特別控除」とは?
配偶者控除、配偶者特別控除とは、妻の年収が少ない場合に、控除の申請をすることで、夫の税金を低くできる制度です。
配偶者控除の妻の年収上限→103万円以下
配偶者特別控除の妻の年収上限→201万5999円以下
※ただし、夫の年収が1220万円を超える場合はNGです。
ぜひ、育休を取得した際や何らかの事情で収入が少ない場合は「夫の扶養」に入れるということを覚えておきましょう!
5年前まで「配偶者控除申請はできる!」
配偶者控除の申請は、過去5年さかのぼって申請可能です。
確定申告をしている年であれば「更正の請求」、
確定申告をしていない年であれば「還付申告」という手続き方法になります。
自営業の妻ならやっておこう!早めにしておくべき4つのこと。
①節税対策をしておこう!
社会保険に加入していない場合、とにかく「国保」が高いです。
なので、「節税対策」を積極的にすべきだと考えます。
ふるさと納税やidecoなどのさまざまな節税対策がありますが、何もしていない・・・という方は、まず「ふるさと納税」がおすすめです。
ネットで簡単に調べることができ、実質2000円で美味しいものも手に入るので損はなし!
まだしていない方は、ぜひ今年から始めてみましょう。
②資産運用について勉強を
「厚生年金」がないので、老後の年金が会社勤めの人と比べて少ないです。
会社勤めの人と比べて・・・ではなく、“自分たちがムリなく生活していけるだけのお金”が蓄えられるよう、今から動いておくことが大切です。
わが家は積立NISAをスタートさせ、資産運用の勉強中です。
個人的な意見ですが、月数千円でも資産運用を始めるのはとても有効的だと考えます。
今は利益がまったく出ずとも、少額でもスタートさせることで、未来に繋がる種まきができます。
↓お金について勉強したい方は初心者向けの以下2冊がおすすめです。
③妻も収入を得て、2本柱で
「会社員だから安心」という時代ではなくなりつつあります。
とはいえ、会社に行けば給料がもらえて、ボーナスがもらえて、社会保険があって・・・という会社員は、自営業者に比べると安定はしていると言えます。
一方、自営業はやはり不安定です。
わが家の場合も、夫は雇われている身ではおりますが、従業員2名の小さなお店で先行きが見えていない状況です。
かなりハードな労働環境のため、そもそも今のお店で続けていけるのか・・・という感じです。
夫がいつ倒れても(縁起でもないですが)、子どもたちを育てていけるように、わたしもある程度収入を得られるようにならないと!と危機感をもっています。
今は時短勤務で、収入アップの見込めない事務職として働いていますが、スキルアップし、時間=収入ではなく、価値ある仕事をして収入を得られるよう、コツコツ動いています。
自営業の妻として、「夫をサポートする」のも一つの方法。
ただ、共倒れしないよう、2本柱で頑張っていくのも安全策です。
④家計を見直し、貯金が出来る体制づくりを
今、漠然とお金の不安を抱えているのは、「お金のことがクリアになっていないから」ではないでしょうか。
毎月の収入は把握していても、食費や衣服費、交際費などにいくらかかっているか、きちんと把握していないということはありませんか。
まずは収支の流れを把握し、今の家のお金の状況を掴み、「貯蓄」「資産運用」など目的を持った家計管理ができるとベストです。
所得税の引き落とし月や、大きなイベントごとなども事前把握をすれば、「こんなにお金かかったー」と落ち込むこともなし。
お金の管理は前倒し把握が肝心です!
一生縁の切れないお金とは、ぜひ仲良くなりましょう。(自分に言い聞かせてます)
さいごに:「知らない」ということが、いちばんの不安の原因。
夫と結婚し、「え?国保ってこんなに高いの?」「子どもの健康保険料、人数分必要なの?」と驚愕の事実を目の当たりにしてきました。
当初は、「なんで会社員じゃないの・・・」なんてどうにもならない理由で落ち込むこともありましたが、今となっては、全てを受け入れ、平穏を保っています。
いちばん不安な状況というのは、「知らない」「よくわからない」「なんだか心配」という状況なのです。
実際、状況がクリアになれば、改善策や対応策を見つけて、前進するのみ。
「“課題”が明瞭で、それに対して前に進んでいる(努力している)」という状況は、状況が変わらずとも、不安の気持ちを少なからず減少させてくれます。
ぜひ、もし旦那さんが自営業で将来が不安・・・ということがあれば、まずは不安なことを明確にして、一度調べたり、向き合ってみてください。
きっとモヤモヤが晴れていくはずです。
わたしはモヤモヤの不安があれば、殴り書きのように不安を紙に吐き出します。
夫が会社員でも、自営業でもそうでなくても、夫婦それぞれでベストな道がかならずあるはずです。
他がどうであれ、関係ありません。
大事なのは、状況を悲観せず、前を向くことです。
ぜひ、大事な方と一緒に明るい未来を築いていきましょう!
わたしもがんばります。