こんにちは、hirakoです。
転職活動をする上で避けられないのが、「面接」です。
わたしは過去、求人広告のコピーライター、人事と「採用」に関する仕事に携わってきました。
面接官として何十人もの面接をしている中で気づいたことがあります。
それは、話す内容を丸暗記しているのはバレる!ということです。
個人的見解かもしれませんが、自分の言葉で話せない人は魅力的には映りません。
「丸暗記」は、採用の合否にも影響を及ぼすマイナス要素です。
話し方で損をしないよう、今回は“丸暗記しない”面接の練習方法をお伝えします。
実践して、希望する会社の「内定」を勝ち取りましょう!
面接での丸暗記は、面接官にバレバレです。
面接官として何度も面接をさせて頂くと、「丸暗記してるなー」「どの面接でも同じようなことを言ってるんだろうなー」というのが感じ取れる人がいます。
特長はひとつ。
『人の目を見て話さないから』
目線が斜め上にあり、思い出しながら話しているのです。
目線が上にあると、「覚えてきた内容を思い出す必死感」が顕著に出てしまい、話している内容が面接官には届きづらいのです。
実際、何かを購入するときのシチュエーションを想像してみてください。
【A】「この商品、とてもいいんですよ」と自分の言葉でアピールできる販売員
【B】商品の良さをマニュアル通りにアピールしてくる販売員
どちらの商品を買いたいと思いますか?
大事なのは「自分の言葉で話すこと」です。
面接で大切なのは、「自分の言葉で話すこと」です。
日本語がおかしくても、話の筋が通っていなくても、早口になっても、多少は気にしなくてOKです。
「自分の考えを」「自分の言葉で話せる」ことが出来れば、面接をする上で大きな武器になります。
少し、話は逸れます。
わたしが新卒時代に、「自分の言葉で話す」大切さに気付いたエピソードがありますので、ご紹介します。
丸暗記したことを発表すると、毎回怒られる・・・なぜ?
大学卒業後、わたしは転職サイトのコピーライターとして働いていました。
経済の動きを知っておくという目的と、論理的思考を鍛えるため、1年目全員に「日経新聞を読んで、コメントする」という任務が与えられていました。
わたしはスタート当初、「ちょっと賢そうに見える(自分にとって難易度の高い)記事」をピックアップし、難しそうな専門用語を使い、それなりに聞こえるような発表をしていました。
発表する内容は事前に文章にまとめ、すべて丸暗記して練習していました。
しかし、わたしの発表を聞いた上司からは毎回、厳しい突っ込みが・・・怒られていました。
「この内容から、なぜそんなことが言えるの?話の筋、通ってないじゃん」
「言っている意味がわからないんだけど・・・」
わたしは怒られたくない一心で、難しい記事を選ぶのをやめ、「自分でも理解できるし、共感できる」記事を選ぶことにしました。
分かりやすい記事を読むことで、自分の考えや想いも生まれました。
「記事を通して感じられた、自分の考え」を素直に伝えるようにしました。
- 自分がきちんと理解している内容を話す
- 自分の感じたことや考えたことを正直に話す
この2つのポイントを押さえ、上司から怒られることも徐々に減っていきました。
そこで、気づいたのです。
結局、背伸びして難しい話や言葉を使おうとしても、墓穴を掘るだけ。
等身大の自分で話せることを、自分の言葉で伝えることが、いちばん相手に届くということを。
面接での丸暗記はNG。おすすめの練習方法は?
丸暗記をせず、「自分の言葉で話せる」おすすめの練習方法をご紹介します。
わたしが転職活動で面接を受ける際も実践していた練習方法です。
(ありがたいことに面接で落とされたことは一度もありません)
最初にお伝えするポイントは、「すぐにググらない」です。
志望動機やアピール内容を考える際、上手な言い回しが見つからず、すぐにでもネットで検索してしまいたくなります。
でも、ネットに頼ってしまうと、その言葉に影響され、自分の言葉がどうしても出てこなくなってしまいます。
最終的に参考にするのはありですが、まずは自分のチカラで考えてみましょう。
練習方法は以下3ステップです!
内定に一歩近づく!「面接の練習方法」3ステップ
①紙に書き出す
面接でよく聞かれる上記の質問に対して、自分なりの回答を白い紙に思うがままに書いていきましょう。
- 志望動機「なぜ、うちの会社に応募したのですか?」
- 自己紹介、自己PR「自己紹介をしてください」
- 転職理由「今の会社に入った理由は?なぜ、辞めたんですか?」
- 活かせる経験や実績、スキル「うちの会社に入ったら、どんな活躍をしてくれますか?」
箇条書きに書いても良し、自分が話すイメージで思いつくままに書いても良しです。
ここでの目的は、自分の素直な気持ちや過去の経験を振り返り、しっかりと言葉にすることです。
【「自己PR」について考える場合※想定=現在事務職→同職種にて転職を希望している】
- 強みは、「相手のことを考えて、仕事ができる」
- なぜなら、前職の仕事で常にお客様や営業の気持ちを考えて、仕事をしていたから。
- お客様に名前を覚えてもらったし、「ありがとう」とよく言われた
- エクセルの資格も取得した。努力家
- 求人情報を見て、「人のために考えて仕事ができる」という自分の強みが活かせそうだと感じた。
- 会社ホームページ載っていた「業界NO.1」を目指すというところを一緒に目指していきたいと思った
「自己PR」に結びつきそうな話を書き出します。
➁書き出した内容を整理する
次に、内容を整理し、話の流れ(構成)を考えます。
先ほど箇条書きで書き出した内容を、以下のように文章を作ります。
私の強みは、『相手のことを考え、仕事ができる』ことです。
前職の事務職では、常にお客様や担当の営業が「何をすれば喜んでこれるのか」を考えながら、仕事をしていました。
その結果、お客様から名前を覚えてもらえたり、感謝の言葉を頂けることも多かったです。
また、自分自身、仕事の効率アップを図るため、エクセルの資格も習得しました。
御社の仕事内容を拝見し、お客様や営業さんとの関わりが多い点に魅力を感じました。
また、さまざまな仕事に携わることができる点も自分自身のスキルアップに繋がると思いました。
最初は学ぶことが多いとは思いますが、一日でも早く会社に貢献できるよう努力致します。
御社のホームページに、「業界NO.1を目指す」と書かれてありました。
事務職は直接利益を上げる仕事ではありませんが、会社の目標が達成できるよう、事務職として自分に何が出来るかを考えながら、仕事に取り組んでいきたいと考えております。
「どういう順番で話せば、相手が聞きやすいか?」「どういう組み立てをすれば、伝えたいことが伝えられるか?」を考え、文章の流れを考えます。
もし、難しいと感じる場合は、実際に考えた文章を誰かに聞いてもらいましょう。
③要点だけ覚える
文章の構成が決まれば、暗記をします。
大事なのは、「文章を覚えるのではなく、『要点』だけ覚える」ことです。
先ほど考えた文章であれば、以下の要点でまとめます。
強みは「相手のことを考え、仕事ができる」こと
↓
この強みを御社で活かせる
↓
ホームページを見た
「ざっくりした内容」と「流れ」だけをしっかりと覚えます。
覚えた要点をベースに、実際、発声して言葉にしながら、面接練習を繰り返していきましょう。
練習するたびに、言い回しや言葉尻が変わっても、どこかが抜けても大丈夫です。
流れさえ守り、「相手に何を伝えるのか」を自分でしっかりと理解しておけば、多少、予定通りにいかなくても相手にはかならず伝わります。
さいごに
「あなたが実際に面接官だったら・・・」と想像してみてください。
誰にでも言えるような志望動機や自己PRを聞いて、心を揺さぶられるでしょうか。
面接官も人間です。
本音で話しているか、心のこもっていない話をしているかは分かります。
面接では、“あなたならでは”のエピソードを話してみてください。
前職で学んだこと、仕事に対する価値観、気づき・・・振り返り、考えた分だけ、言葉に厚みが出てきます。
自分の言葉で伝えるのは、一つの大きな武器です。確実に「内定」に一歩近づくはずです。
ぜひ、頑張ってみてください!
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