こんにちは、hirakoです。
最近よく耳にするようになった『ワンオペ』『ワンオペ育児』という言葉、皆さんは使っていますか?
わたしはこれまで、「ワンオペ」という言葉には拒否反応があり、正直、なるべく使いたくない言葉でした。
でも最近、周りのママ友さんたちやSNSで「ワンオペ」という言葉を多くのママが使っているのを知り、「ワンオペってそんなマイナスな意味じゃないのでは?」と思うようになりました。
今ではわたしも「ワンオペ」という言葉を使うようになりましたが、自分自身が使うようになり、今の時代の「ワンオペ」の意味を自分なりに解釈できました。
ワンオペとは単に「一人で育児をする不満」という意味ではなく、もっと本質的なママの心理があるのです。
目次
ワンオペの意味とは?
知っている人も多いかとは思いますが、『ワンオペ』とは「ワンオペレーション」の略です。
もともとは、工場やコンビニ、飲食店などでいろいろな作業を1人でする、という意味合いで使われていました。
同様に、「一人で育児や家事をする」という意味合いをこめて、ママたちが「ワンオペ」「ワンオペ育児」という言葉を使うようになってきました。
ワンオペを使うママの心理は「不満」だと思っていた
想像するに、「ワンオペ」という言葉は、「共働き」が増えて生まれた言葉なのではないか、と考えます。
なぜなら、専業主婦の人が「私、ワンオペなの」と言わないからです。
批判を恐れずに言うと、専業主婦の人は「育児や家事が主な役割」です。
専業主婦の夫の役割は「仕事」であり、役割分担が比較的明確になっています。
一方で、夫も妻も仕事をしている「共働き」の世帯は、育児や家事は「夫も妻も」すべきものとして考えます。
でも、実際、育児や家事をしている割合は、「妻」のほうが断然多いです。
理由は大きく2つあります。
- 妻の方が勤務時間が短く、育児や家事に充てられる時間が多い
- 育児や家事は、女性がするものという根強い固定概念がずっと残っている
実際、育児や家事などは、女性の方が得意な場合が多いです。
慌ただしい毎日の中、効率よく同時進行で進められる女性のほうが、結局、育児も仕事もすることになるのです。
夫の立場を考えると、「どう手伝っていいかわからないし、妻がやってくれてるから」と手を出さない人も多いでしょう。
夫の立場が分かる、こちらのブログもご参考に。
「育児」「家事」「仕事」の三つ巴には限界がある
ただ、仕事をしながら、育児も家事も1人でこなすのには限界があります。
昔のことを考えてみてください。
わたしたちの母親世代は、「専業主婦」が主流。
育児と家事だけに時間を使える時代と違い、今は「仕事」という大きなものが時間の大半を占めます。
たとえば、5時に起床し、寝るのが22時の場合、約12時間が活動時間です。
そのうち、会社にいる時間が(通勤時間含め)8時間だとすると、残りは4時間しかありません。
その4時間で、朝晩の食事の支度、洗濯物、掃除などの家事や、子育てをするのです。
超ハードスケジュールになるのは当然のことです。
仕事をしながら、1人で家事育児をするのに限界を感じて
「ワンオペがしんどい」「ワンオペがつらい」
というママさんが大勢いるのは、「普通に考えて、めちゃくちゃ大変なことをしている」からなのです。
それも、毎日です。
「ワンオペ」という言葉を使うママたちの心理的背景
「ワンオペ」という言葉を使うママたちの心理的背景には「不満」があるのだと思っていました。
- 手伝ってくれない夫への不満
- キャパオーバーである家事・育児への不満
- うまくできない自分自身への不満 など
家事も仕事も育児も、順調にこなしていれば「ワンオペ」という言葉は使わないでしょう。
「できない状況」があるから、その原因に対して不満を感じ、みんな「ワンオペ」を使っているのだと思っていました。
だから、わたしは「ワンオペ」という言葉が嫌いでした。
「わたしは不満なのよー」と周りに愚痴をこぼしているみたいで、イヤだったからです。
「ワンオペ」を使うママたちを見て、「不満」ではないことに気づいた
実際、初めて友人が「うちは、ワンオペなの」と使っているのを聞いたときは驚きました。
しかしSNSを見ると、「ワンオペ」は、日常的に使われる言葉として多用されていました。
多くのママが使う「ワンオペ」の使い方を見て、「みんながみんな、不満があって「ワンオペ」を使っているわけではない」ということに気づきました。
不満があって「ワンオペしんどい」「ワンオペつらい」という人もいますが、中には、フラットな意味合いで「ワンオペ」という言葉を使っている人も大勢いたのです。
今の時代の「ワンオペ」の意味とは?
今の時代、仕事をしながら育児家事をしているママがたくさんいます。
ワーママすべての人に共通して重要視されているのは、「時間管理の徹底」です。
仕事をする上でも持ち帰り仕事なんて、やる暇ないからNGです。
子どものお迎えがあるから、残業もNGです。
「時間内で与えられた仕事を完了させないといけない」という危機感を常に持ち合わせています。
家事育児も同じです。
先ほどもいいましたが、活動時間12時間あれば、仕事以外の時間はたったの4時間。
その短い時間で、「家事」「育児」を毎日こなさないといけません。
膨大な“やるべきこと”をこなすため、効率化を図ったり、情報収集したり、自分のスキルを磨いたりと、“仕事と同じよう”に家事や育児について考えています。
『ワンオペ』という言葉は、家事育児ひっくるめて、やるべきことを「タスク」と捉え、冷静に整理したいママの心理から来ているのはないか?と気づいたのです。
単純に、「夫がいないからワンオペで大変!」と不満をもらしているわけではなかったのです。
むしろ、フラットに「ワンオペ」を使うママさんは、やるべきことを整理し、コツコツとタスクを完了できる優秀なママさんが多いのです。
さいごに:ワンオペを使うのは「子どもとの時間を大切にしたいから」。
もう一つの見解として、フラットに「ワンオペ」を使うママさんの心理として、「子どもとの時間を大切にしたい」という想いがあるのでは?と思っています。
ワンオペ生活で、“子どもとの時間をしっかりもつ”というのは結構ハードルの高いことです。
とはいえ、普段仕事をしていて子どもとゆっくり過ごせないママにとって、「子どもと過ごす時間を大切にしたい」というのは誰しもが思っていること。
やるべきことをなるべく効率的に終わらせるため、あえて、仕事と同じようにタスク整理し、ノルマを完了させるように進めているのです。
また、タスクの一つに「子どもと遊ぶ」「子どもと公園に行く」などを組み込むことで、確実に「子どもとの時間を確保できます。
なんだかドライな気がしますが、やることが多いママにとって、これがベストな方法です。
実際わたしも毎朝書く「やるべきことリスト」に「子どもと公園に行く」とか「子どもとパズルをする」「絵本を5冊読む」などと書いています。
『ワンオペ』という言葉は、マイナスな意味合いで捉えられることが多いですが、一方で、「忙しい中でも、子どもとの時間を大切にしたい」というママが使う言葉でもあるのでは?と感じます。
時代とともに、言葉の意味は変化していきます。
この先、「ワンオペ」という言葉をどうみんなが使っていくのか。
これからも着目していきたいと思います!